k-takahashi's blog

個人雑記用

蚊よけ

米カリフォルニア大学のAnandasankar Ray氏らはこのたび、蚊が人間の体臭を検知するメカニズムを明らかにし、これを「制御」することを可能としました。この研究成果は、5日付けの科学誌「Cell」に掲載されています。

http://ggsoku.com/tech/how-mosquitoes-attracted-to-humans-revealed/

蚊は二酸化炭素と人の体臭とを手がかりにヒトを探している。このうちの「体臭」をサーチする機能をブロックする、および誘導するための仕組みを見つけたという研究。


感知センサーの役割を果たすニューロンcpAニューロン)を阻害する薬品としてピルビン酸エチル、活性化する薬品としてシクロベンタノン、をそれぞれ同定した。阻害剤をヒトに吹き付け、活性化剤をトラップに使えば有効に機能することが期待できる。
どちらも既に普及している薬品なので、価格も安く、人体への悪影響も少ないと思われる。


もちろん、これで実際の蚊の行動をどのくらい制御できるのかは分からないが、うまくいけば途上国のマラリア対策に大きな福音になるかもしれない。用途上、コストが重要。なので、DDTが使われることが多いのだが、DDTには副作用が懸念される。もちろん、DDTの副作用よりマラリアの害の方が圧倒的に大きいのだが、同等以上のコスト有効性・安全性が見込める薬があるなら、そちらの方が良い。昔の記事がこちら