- 作者: ケン・リュウ,ニール・ゲイマン,ジョン・コリア,朝松健
- 出版社/メーカー: 書苑新社
- 発売日: 2016/08/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ということで、ハエの頭のような花を咲かせる蘭から始まるジョン・コリア「みどりの想い」、思い出深い田園屋敷を巡るサキ「聖戦」、小説が書ける帽子というアイテムが登場するロバート・ブロック「ひらめきの帽子」、喋る車が出てくるチャールズ・ボーモント「愛車の助言」、車を盗んだという男と意気投合するシングルマザーの話ネイサン・バリングルード「往く先は風に」、ブラッドベリ追悼集収録作ニール・ゲイマン「レイ・ブラッドベリを忘れた男」、と一応ホラーの傾向がある作品が多いけれど、「奇妙な味」自体がホラー系に多いので相性は良いのだろう。
好みは人それぞれだろうけれど、一つくらいは気に入るのが出てくるセレクションだと思う。
そして、ケン・リュウ「しろたえの袖――拝啓、紀貫之どの」が載っている。これはエクリプス・フェイズ小説で、奇妙な味と言えば言えるけれど、若干の違和感は感じた。