ALMA 森田耕一郎教授死去
ALMAの森田教授の訃報が届いた。
去る5月7日早朝 (現地時間)、国立天文台チリ観測所所属の森田耕一郎教授 (享年58) が逝去されたことは、まことに残念です。ご遺族の方に心からお悔やみ申し上げます。
http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/news/alma/2012/0509post_430.html
ここには死因については書かれていないが、事故か場合によっては犯罪の可能性もあるらしい。
ALMAはサブミリ波望遠鏡。
2000年の10月14日に開催された「アンデス巨大電波望遠鏡で探る宇宙の始まり」(科学技術館)を聞きに行ったことがあり、このときはまだ予算承認前だったので、その宣伝もかねてのイベントだった。
当時の自分のメモを探してみたら、こんなことが書かれていた。
基本的な意義は以下の通り。
星の一生は、星間物質/誕生/成長/死のサイクルからなり、それぞれ、赤外線/ミリ・サブミリ波/可視光線/X線での観測が有効。うち地上から見えるのがミリ・サブミリ波と可視光線で、可視光線はすばるができたので次はミリ・サブミリ波を
というストーリーである。
総予算が約1000億円で、日米欧で分担するので日本の分担金は300〜400億円。これを認めて貰おうと運動中なのだそうだ。
星間物質に遮られている部分を見てしまう話とか、アンデス望遠鏡で惑星生成が見つかる可能性があるとか、色々興味深い話が多くて面白かったのだが、笑えたのが設置個所を探すときの話。南半球で、降水量が少なくて、広い土地があって、飛行場から一日で到達できる、という条件の場所を探して世界中を探し回った学者さんがいるそうで、まさに、「冒険天文学者」というイメージそのもの。