- 作者: E.C.タブ,E.C. Tubb,大西憲
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2006/05
- メディア: 文庫
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跡目争いと政治闘争、そしてその裏付けとなる金を巡る陰謀に巻き込まれていく。
ハイヴもフォルゴーンも設定が面白い。ハイヴは上述のような政体で、しかも不毛の荒野が広がっており、アンブロセイラの不法入手を目指す連中がいたりする。フォルゴーンは、人を取り込む特殊な森があるという設定。その入れる場所は限られており、迷宮探検競技的にその権利を奪い合うという設定。最近なら、この争奪戦のところだけで1冊書くだろうな。
アンブロセイラは抗老化作用があったり、砂漠で危険な野生生物の巣に潜ったりするあたりは、いかにもクラシック・トラベラーっぽい。
一方、サイバーの連中が地球のことを知っていることが明らかになったり、因縁がついたりと物語的にも盛り上がりつつある。
例によって、古いタイプのスペオペなので、トラベラーファン限定で強くお薦め。