k-takahashi's blog

個人雑記用

大都会の海 知られざる東京湾

昭和40年代半ばには工場排水や生活排水による水質悪化で“死の海”とまで言われたが、水質改善対策が進み、現在は、驚くほど多くの生き物の営みが見られるまでに海が蘇ってきている。

NHKスペシャル

 月曜日に放映されていたNHKスペシャル「知られざる東京湾」をビデオ鑑賞。
 私が子供の頃は、ヘドロの映像を散々見せられたものだが、いまや江戸前復活。スズキに至っては日本の漁獲量の3割が東京湾産だという。そんな東京湾の映像を1年にわたって撮影した結果をまとめた番組。透明度こそ高くないものの、50センチほどのスズキの群れが泳ぎ、小魚や蟹、ヒトデ、わかめなど実に豊富な生物が顔を見せる。
 もちろん、水質が改善したとはいえ、そこは3000万人の生活排水を抱える東京湾。夏には青潮を呼ばれる貧酸素水塊が発生することもあるという。それでも高度成長期の公害映像とは雲泥の差である。


 一番驚いたのが珊瑚の映像。黒潮東京湾内海との境目付近は、水温が比較的高く栄養も豊富だという理屈は分かるのだが、驚くほど綺麗な珊瑚が映し出されていた。数年前に新聞に出ていたときには「ああ、あるのね」程度の感想だったのだが、今回のは綺麗でした。びっくり。