k-takahashi's blog

個人雑記用

ニュートン 2024年8月号

 

特集は「宇宙からの挑戦状」。未解明で残っている宇宙関係の問題を紹介している。アマテラス粒子の正体、古代銀河の生成理論、コロナ加熱問題、惑星大移動仮説、第9惑星、高速電波バースト、中途半端な大きさのブラックホールブラックホールの合体(最終パーセク問題)、ダークマターを持たない銀河、宇宙背景輻射のコールドスポット、ダークエネルギーの正体、ハッブル定数の不一致、消えたバリオン(通常物質)、宇宙原理を脅かす超巨大構造(12億光年以上の構造)、などなど。

 

「宇宙農業の最前線」は、宇宙ステーションや月面、火星で農作物を栽培するには、という話。重力(低重力環境で発芽や生長がめちゃくちゃになる)、光、風(植物の周りに空気が停滞して呼吸がおかしくなる)、土壌、など。この対策が作物ごとに違うので色々と実験が続けられている。「火星の人」ではジャガイモを育てていたが、現実は大変。

 

ビジュアルは「鉱物図鑑」、「ガラス建築」が綺麗。

 

短信で面白かったのが「45億年前から続くイオの火山活動」。太陽系生成直後から現在まで続いてきた可能性が高いと言われているが、まさにその火山活動の影響でイオ自身の地表面が新しすぎて過去のことがよく分かっていなかった。今回、大気中の元素同位体比率を分析(重い同位体ほど残りやすい)して45億年前からという結論を出した、という記事。