k-takahashi's blog

個人雑記用

グエムル(2006年、韓国)

 昨年公開されて一部で話題になった韓国映画。漢江に謎の怪物が現れ人々を襲いはじめる。現場付近で売店を営むパク一家の一人娘ヒョンソも怪物の犠牲になるが、父親の携帯に彼女からの連絡が入る、「助けて」と。一家は病院を脱走し、ヒョンソを探し始めるが、という映画。


 手抜き脚本低予算のハリウッド映画のようなモンスター映画。大卒でフリーターで酒浸りだけど火炎瓶に精通したおじさんが出てきたり、怪物退治用の薬剤散布に対してデモを繰り広げたり、子供を思う親心の演説の最中に家族が寝入ったりする辺りが、韓国的には笑いどころなのだろうが、それを外国人に分かれと言っても無理な話だろう。日本で今一ヒットしなかったというのも頷ける。脚本の穴はまあ言うだけ野暮な話でしょう。(ヒョンソの母親ネタは絶対に何かの伏線だと思ったのだがなあ。)
 モンスターのCGはまあまあ。登場人物の決めシーンをCGで演出というところまではまだ手が回っていないような印象。


 ラストで某登場人物が、命を落としてしまったのがちょっと意外だった。ほら、この手の映画だと、どの登場人物がどういう順番で死んでいくかというのを考えながら見るじゃないですか。病院から脱走した4人は最後には全員死ぬと思っていたら意外と死者が少なかったし。この辺の感覚が、韓国人にとってはどうなんだろう、というところに興味があるが、どこかに書いてるかな?