上の調査にもあるように、ホームレスの過半数は賃金労働に従事しているし、さらにそれを超えて定職につくことを願う方も、心のなかに願うだけでなく実際に活動を起こしておられる方もいる。
地の震える日 - 鰤端末鉄野菜 Brittys Wake
ホームレスから定職に、というので思い出したのが、吾妻ひでおの「失踪日記」。
仕事をしていないホームレス状態の記述もあるし、図書館に入り込んでいる記述もある。途中からガスの配管工の仕事を始め、この時点でホームレスでもなくなっている。1992年頃のことだから、バブル末期で仕事は比較的簡単に見つかる時期ではあったのでしょう。
で、この吾妻ひでおのエピソードから分かるのは、
- 単に意欲がないだけで働かないホームレスは実在する
- ホームレスだからと闇雲に排除すると、社会的には損失となる
ですかね。事例が特殊すぎるというのはまさにその通りですが、ちょっと連想したので。
ホームレスといえば、自宅の最寄り駅でも時々見かけます。中には確かにかなり強い臭いをさせる人もいて、図書館の閲覧室で隣に座られたら迷惑だなと思うレベルでした。でも、過度の臭いが迷惑なのは、タバコや香水でも同じ。図書館の閲覧スペースでタバコを吸い始める馬鹿がいたら、大金持ちだろうがホームレスだろうが関係なく「追い出せ」と言うと思しね。