- 作者: 長田崇,F.E.A.R.,みかきみかこ,榊一郎
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2008/08/15
- メディア: 文庫
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中身のほとんどはいつものFEARのSRS。ポリフォニカ用の修正の大きな部分は、契約特技とフォーカスシステム。
契約特技は、PC間で絆を共有すると使えるようになる特技。精霊と楽士とが契約を結ぶと強力な能力が発揮できるという原作設定を反映したもの。PCは楽士か精霊なので、PC間ということになる。精霊は一人の楽士としか契約できないが、楽士は複数の精霊と契約できる。実際には絆は数個ということになるのだろう。
フォーカスシステムは、目的を達成するために複数回の行為判定(部分判定)が必要となる判定のこと。名称、終了条件、判定値、難易度、経験点、MAX値、の各パラメータから構成されている。例えば、相手を説得するFSは、「終了条件:4ラウンド経過、判定値:意思、難易度:12、経験点:5点、MAX値:12ゲージが3/6/9になるとイベント発生」である。
1ラウンドに1回、判定値の修正を加えて難易度を目標に部分判定を行う。難易度と達成値の差分を元にフォーカスチャートを参照してゲージの値に積算していき、MAX値に達したら判定成功、達する前に終了条件が満たされてしまったら、判定失敗ということになる。ゲージの値の変化に合わせてイベントを起こすことが推奨されている。
FSの部分判定をメジャーアクションと定義することで、戦闘などのラウンド進行と同時に利用することができるようになっている。別に目新しいシステムではないが、すっきりまとまっていて良いと思う。(というか、いままでSRSに無かったのかな、この手の判定。)
GMガイドやイントロダクションの部分は、あらためて読むと結構きちんとまとまってますね。初めてRPGをプレイする人達がこれでわかるかというとまた別問題ですが、実際のところ、どの程度これは実施されているのだろう。