k-takahashi's blog

個人雑記用

怪しい伝説 Ep.97 Airplane on a Conveyor Belt

 邦題は、「ゴキブリの生命力」。去年、スラドで話題になったエピソード。http://slashdot.jp/article.pl?sid=07/10/21/1845239


 ゴキブリ、ミバエ、甲虫の3種類の昆虫をケースの中に入れ、国立エネルギー研究所(Pacific Northwest National Laboratry)に持ち込んで、コバルト60から出る放射線を照射する実験。照射量は、1,000ラド、10,000ラド、100,000ラドの3種類。ちなみに、人間の致死量が約1000ラドと言われている。
 照射から2週間後、4週間後の生存率を未照射の対照群と比較している。ミバエは2週間で対照群もろとも全滅してしまっており、これは単に寿命なのかもしれない。でも、100,000ラドだと照射直後にも6割死んでいたから差はきちんとある。
 比較の結果では、いずれの照射量においても、ゴキブリより甲虫の方が生存率が高かった。つまり、核戦争後に残るとしたら、ゴキブリよりは甲虫ということになるようだ。

 しかし、ゴキブリのアップ映像が満載で、ゴキブリ嫌いな人には見せられないエピソードになってしまっている。


 原題になっているのは、「ベルトコンベヤーに飛行機をセットし、離陸速度に達すれば飛行機は離陸できる」という伝説。本家の掲示板で論争になったネタとのことで、実験してみることに。
 まず、ランニングマシンとラジコン飛行機で実験するが、ラジコンの車輪が弱く(というか、ショック吸収の目的で作られているから当然)、安定して走らせることができない。そこで、大きな紙を何枚も繋げて、それをセグウェイ(!)で引っ張ってみる実験を実施。すると、ラジコン飛行機は離陸できる。

 理屈としては、プロペラが起こす気流が主翼にあたるから、離陸速度で滑走しているなら離陸に必要な揚力が得られるということらしい。

 後半は、実寸実験をということになった。600メートルの防水布を用意し、その上に飛行機を乗せ、布をトラックで引っ張るという手順で実施。ちなみに、用意された飛行機は UltraLightPlane。離陸速度40キロという超軽量級の飛行機。ところが、布が風に煽られてしまい実験を行うだけでも一苦労。
 朝方の風のない時間帯を狙っての実験で無事に離陸成功。パイロット自身も飛ぶとは思っていなかったそうだ。

 離陸時点での、対地速度、対気速度が測れているともっとよかったな、と思った。