- 出版社/メーカー: 日本一ソフトウェア
- 発売日: 2008/07/24
- メディア: Video Game
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体験版をやってみたら結構面白かったので製品版も購入しました。
基本的には、城の中(一部城下町を含む)でフラグに従って行動するNPC達の行動を見守ることになるのだが、そのままだと悲劇が発生してしまう。そこでPCの行動によりこのフラグを修正して、悲劇を回避するというのがゲームの目的。悲劇が発生してしまうと、強制的に王子が死亡したタイミングに戻されてしまう仕組みになっており、それがゲームのタイトル「無限の繰り返し」になっている。
PCができるのは2つ。
一つは、憑依すること。王子の魂は誰かに憑依した状態でしか存在できないのだが、NPC同士が会っているタイミングであれば、別のNPCに憑依し変えることができる。こうして憑依したNPCの言動を観察し情報を集めることができる。
もう一つは、夢に干渉すること。眠りについたNPCに特定のキーワードを与えることで関連した夢を見せることができる。
デフォルトだと、AにしようかBにしようかと悩みながら床についたNPCに対して、「A」をささやいてやることで「A」の夢を見せることができ、翌朝目覚めたそのNPCは「A」に従った行動をとるようになる、という感じで利用することになる。
この2つを使って、情報を集め、集めた情報を元に適当なタイミングで適当な干渉によってフラグを書き換えて、悲劇を回避するわけです。
本格的な推理ゲームというほど凝ったストーリーではないので謎解きはそれほど難しくありません。関係ありそうな人から順に憑依して見ていけば分かるでしょう。パラレルワールド的に示される描写によってNPCを眺めたり、そういうNPCの反応を見たりして楽しむ面も大きい。私は、「デッド・ゾーン(TV版)」気分で楽しめました。
ただ、シーン全制覇を目指すとちょっとやっかい。なぜフラグが変わるのか分からない部分もあり、私も最後は攻略ページ(http://www31.atwiki.jp/sendemositoke/)で情報を確認しました。(で、攻略情報を見ても、なぜそのタイミングでその行動なのか分からないことも多かった。)
一つ残念なのが、中途半端なギャルゲー的描写。メインストーリーはオーソドックスな作りで、一般向けだと思うのだが、変に胸を揺らして見せたり、入浴シーンを入れたりしている。入れるなとは言わないけれど、とって付けた感が強く、良い効果にはなっていなかったと思う。
充分楽しめたし、評判も良いようなので、同システムを改良した続編がでるかも。出たらそっちもやってみようと思います。