SFマガジン 2009年6月号

S-Fマガジン 2009年 06月号 [雑誌]

　また、スプロール特集。今回は例の想像力の文学がどうのこうのというシリーズ創刊と文芸誌合わせなのだろう。

　雪風第三部は、零とブッカー少佐の前にフォス大尉登場。なぜ、と思ったがそういうオチか。次回(8月号）で一旦完結するとのことだが、かなりの量が掲載されるんだろうな。

　第4回日本SF評論賞の選考会議録と優秀賞の「アシモフの二つの顔」（石和義之）も掲載されている。両方読んだ感想は、「石和氏の勝ち」といったところ。
　「パッと見たところＡだが、実はよく読むと……」というのは、クラークにもハインラインにも言えるし、実際のところほとんどの作家に言えることだろうからそれほど着想が凄いわけではないけれど、アシモフの超メジャー作品をベースに丁寧な論考になっているところがＳＦファン向けとして嬉しいところ。でも、私は、やっぱりセルダンなんだと思う。

　もう一件、森山氏のブックレビューからネタがあるのだけれど、別エントリーで。