k-takahashi's blog

個人雑記用

ウイグル弾圧

最初にひとこと。今回の事件について、日本のマスコミでは「暴動」という言葉が多用されていますが、これはウイグル人に対して公正さを失した表現だと私は考えています。当初はウイグル人によるデモ行進だったのが、治安部隊による実弾射撃や装甲車両の突入などを経て、結果的に暴動のような状態になった、というのが実情ではないか、と思うのです。

 昨年3月に、チベット自治区ラサ市で発生した事件と同じです。虐げられてきた民族の怒りが頂点に達して行われたデモ行進。それを当局が武力弾圧することによって途方もなく混乱した、悲惨な状況を現出せしめた。……私はそう思うのです。

ウイグル弾圧:「六四モード」と「人民戦争」が、再び? - 日々是チナヲチ。

 チベットの人達が払った尊い犠牲も、いまだ事態の改善に繋がっていないという悲しい現実。
記事中にあるように、対外アピールの点で、ウイグルチベットよりもさらに不利な状況で、そこをアルカイダあたりに利用されたら目も当てられない事態になりかねない。


 ダライ・ラマ法王の発言はこちら。

私は、このウイグルにおける状況の悪化を憂慮するとともに、犠牲となった方に深い悲しみを覚えています。
中国指導者がこの状況に対して、理解の精神と広い視野を持ち、自制し冷静に対応することを強く求めます。
私はこの悲しい事件の犠牲者とそのご家族、そして被害に遭われたすべての方に祈りを捧げます。

ウィグル情勢について ダライ・ラマ法王による声明 | ダライ・ラマ法王日本代表部事務所