k-takahashi's blog

個人雑記用

ハッブル宇宙望遠鏡

 原題は"Mission Critical: Hubble"。ディスカバリーチャンネルが昨年製作した番組。昨年行われたNASAハッブルメンテナンスミッション("STS-125")のときに、持ち込んでいた高性能カメラが撮影した修理風景を中心に、このミッションがどのようなものかを解説している。


 国際宇宙ステーションが飛行しているのが高度約350km。これに対してハッブルは高度約600kmのところを飛行している。月は別格として、有人でたどり着く場所としては、もっとも高いところになる。


 とにかくカメラの映像が凄く綺麗。そんなカメラが映し出すのが、「ボルトが回らずに苦労する様子」(もし、ボルトが外れなければミッション失敗である)だったり、基盤の出し入れだったりというところが面白い。
 このミッションで初めて行われた作業の一つに「部品の修理」というのがある。従来は、壊れた部品と持ち込んだ部品と入れ替える作業だけだったのが、今回初めて取り出した部品を修理して戻すという試みが行われた。真空・無重量状態での作業はとにかく時間がかかるというのは何度も読んでいる話だが、本当にやりにくそうだった。


 また、一つ衝撃的(?)なシーンがあった。船外作業中に飛行士の手袋に穴が空いてしまったのだ。幸い一番外側の生地に穴が空いただけだったが、一つ間違えば大惨事。

 難易度が高いとか、訓練をたくさんやったとかのニュースは目にしていたが、こうして映像を見せられると本当に困難で危険なミッションだったというのがよく分かった。