東京大学が公開している「学術俯瞰講義」の一つに、加藤和也教授の素数論の話があったので、見てみた。約1時間半ほど。「素数の歌」で知られる(?)加藤教授ですが、ビデオ内でも披露してくれます。
内容は、その名の通りの学術俯瞰的な話なのですが、整数論・素数論ということでフェルマーの大定理の話が出てきます。数学ガール*1で出てきた話がちょくちょくと顔を出す、というかフェルマーの話をすれば当然そうなるので、そういう点からも面白い。
最後に出てきた、「山(平方剰余の相互法則)を超え、山(類体論)を越え、その次の山(非可換類体論)を登ったところ、ようやくフェルマーの最終定理という大木が立っている」という絵は、木の大きさと見事さが伝わるいい絵だと思った。
加藤教授の講義は面白いということだったのだが、ビデオで見る限りでは声が聞き取りにくいし、少し滑った感じだったように感じた。あんまりこういう場では慣れていないのかもしれない。
*1: 数学ガール/フェルマーの最終定理 (数学ガールシリーズ 2)