k-takahashi's blog

個人雑記用

ニュートン 2010年11月号

Newton (ニュートン) 2010年 11月号 [雑誌]

Newton (ニュートン) 2010年 11月号 [雑誌]

 特集は「生命誕生の謎」。生命を構成するのが「設計図」「装置」「しきり」の3つだとすると、設計図はDNA、装置はタンパク質が相当する。設計図がなければタンパク質は作れず、タンパク質が無ければDNAは複製できない。この「鶏と卵」問題の解は?
 記事中では、RNAワールド仮説、タンパク質ワールド仮説、そして両者が合流した仮説を紹介している。さらには膜の方が先にできていたという「リピッドワールド仮説」というのも提唱されているそうだ。

雨乞いレーザー (p.7)

 人工降雨の方法としてヨウ化銀などの微粒子を雲に打ち込む方法が知られているが、別の方法がないかと研究されている。
 ドイツのローベッター博士が行ったのが、レーザーを打ち込む実験。まだ実際の雨を降らせるところまではいっていないが、氷晶を成長させるところまでは成功したとのこと。

肥満を引き起こす腸内細菌 (p.75)

 肥満型マウスの腸内細菌群を取り出して、無菌のやせマウスに移植したら、マウスが肥満になったという実験。ファミキューテス類と呼ばれる細菌の方がエネルギー効率が良いため、食べる量が同じでも摂取エネルギー量が増えてしまうのが理由。
 さらには、メタボでも同じような結果が得られたとか。
 これが本当なら、腸内細菌をコンとトールして肥満やメタボの対策がとれるようになるのかも。

ブラックホールスイングバイ (p.82)

 スイングバイは惑星や恒星で行うのが普通だが、もちろんブラックホールでもできるはずだ。そのとき、探査機から外部はどんな風に見えるのか。という計算を行った結果がイラストとして紹介されている。
 重力レンズ効果、ドップラー効果、光行差、などの影響が絡まり合ってなにやら凄い結果になるら。イラストが興味深い。