チベット人から奪い取った土地(主に現在の四川省)にも多数のジャイアント・パンダが生息していた。全世界のパンダの8割が四川省に集中している。そもそもパンダのほとんどは四川省のアバ州で生息している。成都市やその他全世界で飼育されているパンダは、このアバ州に生息していた。
パンダはチベットの動物です! #TIBET - Togetter
アバ州の正式名称は、アバ・チベット族チャン族自治州。純然たるチベット人居住地域である。現在では観光開発が進んで中国人(漢族)も多数移住しているが、もともとこの地域には中国人はほとんどいなかった。
つまり、ほとんどのパンダはもともとチベットに生息していたのである。
まあ、パンダに罪はないし、パンダを好きな人を批判するのも筋違いな気はする。
以前、中共がチベットから略奪した展示品を元にして宣伝展示会をを開いたとき、
この展覧会の展示や文書は、日本国民を欺き、中国政府がチベット文化の善意の保護者であると信じさせるよう、意図的に作られています。実は、真実は逆なのです。チベットでは、今でもチベット人の信教と文化の自由は弾圧され続けています。昨年のチベット動乱がその証拠です。チベットが今日も封鎖されているという事実が、何よりも声高に物語っています。
「聖地チベット 〜ポタラ宮と天空の至宝〜」展に関して日本の皆様へのお願い | ダライ・ラマ法王日本代表部事務所
という声明が出ているので、今回も何か適当な声明を出して貰えればよいのだと思う。
同亡命政府やダライ・ラマ猊下から「チベット(?)から今度、日本にパンダが行く事になりました。日本の皆さん、かわいがってください。そしてチベット問題に関心を持ってください」という公式のメッセージでも発表したら、それなりにメディアは扱うだろうし、ある種の「踏み絵」にもなる。
「チベット(国)からやってきたパンダ」と呼ぶのはいいか悪いか - INVISIBLE DOJO
とかだと、たしかに良い感じになるかも。
追記 2012/01/14
個人的には中国も中国共産党も嫌いですし、中国のチベット侵略は酷いと思います。
http://pandaman.iza.ne.jp/blog/entry/2566760/
だからといって、いつまでも「パンダ簒奪」のような虚偽がチベット開放の旗頭になっているのはどうかと思うのです。
学術的には、パンダとチベットを結びつけるのは間違いのようです。
亡命政府から正式コメントがないのも、そういうことなら納得できます。