ニュートン ２０１１年０４月号

Newton (ニュートン) 2011年 04月号 [雑誌]

特集は、決定論ｖｓ非決定論。粒子性や不確定性原理の解説から始めり、「なぜリンゴは不確定的に動かないのか」やシュレーディンガーの猫の話までの解説記事。コペンハーゲン解釈、多世界解釈の説明をした上で、ミクロとマクロをうまくつなげていないというふうにまとめている。
フラーレンで二重スリット実験みたいなのができているのは知らなかった。

第二特集は、死と不死。自死するアポトーシスに対して、アポビオーシスという言葉があるのははじめて知った。（神経細胞や心筋細胞などが死ぬ場合のこと）。アポトーシスが生命を保つための死であるのに対して、アポビオーシスは個体の死につながる死という違いがあるのだそうだ。

短信で面白かったのが、「想像するだけで満腹に？」という記事。食べることを想像するだけで、食べた気になり、摂取量が減るのだそうだ。（カーネギーメロン大学のモアウェッジ博士らによる研究）

写真で面白かったのがこれ。

霧島山の新燃岳の噴火写真で、８枚の写真を合成したもの(pp.16-17)なのだが、火山雷の様子がすごい。