k-takahashi's blog

個人雑記用

カーテンコール

 

いかにも筒井康隆だなという感じの短編集。まったく今風ではないし、楽屋落ちというか内輪ネタというかそういうのも多い。「プレイバック」の冒頭なんか

芳山和子は小柄だった。しかし昭和の少女としては平均的な体軀である。そう考えればでかい最近の女学生を見慣れているおれの眼に奇異ではない。
「時をかけて来たのかい」
ベッドからそう訊ねたおれに彼女は、あきれたような顔をして見せた。(No.1643)

である。芳山和子でえっと思う人が読者なわけだ。それはそれであり。