k-takahashi's blog

個人雑記用

アドレナリン・ジャンキー 〜あなたは、あなたのチームは、あなたの部門は、大丈夫?

アドレナリンジャンキー プロジェクトの現在と未来を映す86パターン

アドレナリンジャンキー プロジェクトの現在と未来を映す86パターン

誰もが思い当たるパターンが満載! (帯より)


原題は、"Adrenaline Junkies and Template Zombies"。AからZまでということで、色々なものを網羅しましたというニュアンスが含まれている。
ここで網羅されているのは、人、チーム、組織のありようである。

  • アドレナリンジャンキー:アドレナリン中毒の組織は、猛烈に動き回ることが健全な生産力のあかしだと信じている。
  • スピード勝負:プロジェクトチームは、一刻も早く誰がいつまでに何をすべきかを決め、すぐにあらゆる必要な行動を取りたいと思っている。
  • 死んだ魚:プロジェクトが始まったその日から、目標を達成する見込みはゼロである。プロジェクトに関わる人のほとんどは、それを知っていながら何も言わない。

これが最初の3つ。こんな感じで、86パターンが並んでいる。


一気に読むのもよい(過去の経験や、今の職場のことを思い出して、苦笑混じりで楽しく読めるだろう)が、毎週一つずつチェックしていくというのもいいのかもしれない。
私も読んでいて「ああ、これやばい」と思ったケースが幾つかあった(「6:関連痛」、「50:空席」、「81:作戦会議室」)。立ち上がりつつあるプロジェクトのプロセスに多少なりとも反映させないといけないと。(どうやって、というのはこれから考えないと。)


「自分が」「自分のチームが」「自分の組織が」ちょっとやりかたがまずいのかもしれない、と感じたことのある人はとりあえず本書を買って、机の脇か枕元に置いておき、たまに拾い読みするとよい。
「だからどうしろと言うんだ?」という部分は自分で考えないといけない(本書には答え(対応方法)はあまり書かれていない)けれど、それで悩んでいるのが自分だけではないと知るだけでも多少気が楽になると思う。(いや、気が楽になるだけではダメでなにがしかしないといけないのだよ。)