ロール＆ロール 80号

Role&Roll Vol.80

特集は「バルナ・クロニカ」。相変わらず楽しそうなスピコピリプレイマンガも。
行為判定にダイス、心魂・魔法判定にトランプを使う。能力値＋技能値分のダイスを振って、同じ目が出たら成功で、たくさん出ているほど成功値が高くなるというシステム。ダイスが増えると有利になるのと、ダイス目操作が細かく効きそうなシステム。

アーカム計画はインスマウスサプリメントの使い方についてのアドバイス。アーカムを拠点にしてクライマックスにインスマウスに向かうようにすればといったアドバイスが書かれている。「インスマウス」と聞いただけでプレイヤーは身構えてくれるのだから、それを有効活用しましょうということ。

連載コラムでは、安田均氏が先日発売になった『Rules of Play』について書いているのだが、

• 全体に抽象・観念的で、現場で実際にデザインしている者にとっての具体性に欠け
• ゲームデザインの基礎についての論究は、古くさい上に過度に”分類的”で、突っ込んだ論旨はなく、実際にデザインしている者が直面する事態への現実的な対処についても乏しい。
• ゲーム理論などが経済学的方面から書かれていても、ゼロサムや鞍点ばかりが論述され、それと同じくらい重要なプラスサムやマイナスサムについては、あまり書かれていない。
• 協力ゲーム部分への論考が少ない

などなど。同書の読書会があったら、是非安田先生に出て頂かないといけませんね。