ニュートン 2012年02月号

Newton (ニュートン) 2012年 02月号 [雑誌]

特集は「眼」。仕組みや眼病治療最前線などの解説記事。よくある眼球や脳だけでなく、眼を動かす筋肉（上直筋と下直筋、上斜筋と下斜筋、内直筋と外直筋、の3セットで3軸を動かすとか、瞳孔の大きさを変える瞳孔括約筋と瞳孔散大筋）の解説があったり、鳥類の目の構造図があって視力の高い理由を解説していたりと面白かった。
インタビューは人工網膜治療をリードするテュービンゲン大学のエバーハート・ツレンナー教授。1550ピクセルのチップを死んでしまった視細胞の代わりに埋め込む手術。6人の治療を行う第一次試験が昨年終わり、25人を治療する二段階目まで来ているそうだ。

短信で面白かったのが「飛ばない鳥の翼」（p.8)
小型のロボットに翼をつけたところ、移動速度、登攀力、安定性が増すことが確認できたというもの。別に飛行しなくても翼には価値があったのではないか、という論につながるそうだ。

写真では、「世界の巨樹を巡る」という吉田繁氏の記事が面白かった。１００ｍ以上あるレッドウッド、バオバブ、ジャイアントセコイア、イチイなど迫力ある写真。日本からは七戸のイチョウが出ていたが、イチョウがレッドリスト（絶滅危惧種）とは知らなかった。

ヒッグス粒子についての速報が4ページ。