- 作者: Jonathan Rasmusson,西村直人,角谷信太郎,近藤修平,角掛拓未
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2011/07/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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もうひとつ伝えておきたいことがあるんだった。
アジャイルであるかなんて気にしない
(p.287)
後書きにもあるけれど、「実践的で、一通り全てがカバーされており、読みやすく、押しつけがましくない」という一冊。
上記の引用部は、「なんのためのアジャイルなのか?」を忘れては意味が無いということである。
PMBOKもそうだし、このジャンルの優れた本に共通することだけれど、よほどのことがない限り、いきなり全部適用するなんてことはない。だから、個々人がそれぞれ読んでみて、必要な部分を取り出すことになる。
ということで、自分用メモ。
ソフトウェア開発の3つの真実
1.プロジェクトの開始時点にすべての要求を集めることはできない
2.集めたところで、要求はどれも必ずといっていいよど変わる
3.やるべきことはいつだって、与えられた時間と資金よりも多い
(p.13)
「動くソフトウェアこそが進捗の尺度」(p.12)に加えて、上記の真実を受け入れる。まずはここから。
インセプションデッキ
プロジェクト開始前に聞いておくべき質問集
- 我々はなぜここにいるのか?
- エレベータピッチ
- パッケージデザイン
- やらないことリスト
- 「ご近所さん」を探せ
- 解決案を描く
- 夜も眠れない問題
- 期間を見極める
- 何を諦めるのか
- 何がどれだけ必要か
私は、「ご近所さん」のチェックが甘い。
あと、最後の「何がどれだけ」のところにあった、「アジャイルな顧客」(p.93)という表現は良い。
使おう。
ユーザストーリーに備わっているべき6つの要素
「独立している(Independent)、交渉の余地がある(Negotiable)、価値のある(Valuable)、見積もれる(Estimatable)、小さい(Small)、テストできる(Testable)」の英単語のそれぞれの頭文字とをって、INVESTと呼ぶんだ。(p.111)
ユーザストーリーと書かれているが、私は普段「ユースケース」と呼んでいるかな。
変更は味方
要求の変更はたとえ開発の後期であっても歓迎します。変化を味方に付けることによって、お客様の競争力を引き上げます。(p.153)
スコープを柔軟にすることが大事なので、開発側から顧客へもこういう言い方になる。