北朝鮮の地図は数十年にわたり広範囲が空白だったが、「市民地図製作者のコミュニティー」のおかげで、「Google Maps」はそうした空白の一部をどうにか埋めることができた。
グーグル、「Google Maps」に北朝鮮の地図情報を拡充 - CNET Japan
Googleは、同社のツール「Map Maker」で登録された入力情報を使うことで、秘密の多い北朝鮮の道路、名称、その他の目的地を含むより詳しい最新情報をGoogle Mapsに追加した。
北朝鮮や中国のように情報統制を目論む国は多い。先月もITUがネット検閲強化案を採択しており、政治的には検閲派が力を増している。
一方で、上記のように統制に逆らう動きもある。
エリック・シュミットの訪朝が物議を醸したが、彼はこの件を北朝鮮当局に伝えていたのだろうか。いずれにせよ、Googleらしいなとは思う。
5年前ストビューが始まったときにこんなことを思った。
とはいえ、そこには位置情報も個人を特定するためのタグもないのだから、ストリートビューとは違うという意見はあるだろう。ただ、それは「今はまだ入っていない」ということにすぎない。 家の前の道の写真を撮る人がいるのか、ということについては、他のものと同時に周囲が写ってしまうことがあり、数千万、数億の人達が撮る写真をかき集めればそうとうな部分はカバーできてしまうと考えられる。(世界の携帯電話の約4割はカメラ付きである)
ストリートビューを規制するか - k-takahashi’s 雑記
Googleの野望の一つは、世界の情報を整理し尽くすことだ。それは見果てぬ夢かもしれないが、その方向への努力は惜しまない。だとすれば、特定の場所を撮った写真が、もしウェブのどこかにあるとしたら、Google的にはそれは探し出せなくてはならない。GPS情報のついた写真も増えてきたし、ブログなら写真に関係した記述文もついている。一つのエントリーからは無理でも、複数のエントリーの情報を組み合わせたらどうだろう。100%の精度は無理としても、95%なら充分可能だろうし、99%もありえる。
もちろん、それはまだできていない。でもそれは、「できるか/できないか」ではなく「いつできるようになるか」という問題でしかない。
今回のはストビューではないけれど、発想は似ていると思う。
まだ手動の部分が多いけれど、Googleというのは自動化が大好きな会社だ。こういうのも自動化を進めるだろう。
数年後が楽しみだ。
紹介
もっとしっかりした論考は、こちらに。http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20130131/p3