k-takahashi's blog

個人雑記用

小保方博士からの要望

研究発表に関する記者会見以降、研究成果に関係のない報道が一人歩きしてしまい、研究活動に支障が出ている状況です。また、小保方本人やその親族のプライバシーに関わる取材が過熱し、お世話になってきた知人・友人をはじめ、近隣にお住いの方々にまでご迷惑が及び大変心苦しい毎日を送っております。真実でない報道もあり、その対応に翻弄され、研究を遂行することが困難な状況になってしまいました。

http://www.cdb.riken.jp/crp/news2014.1.31_2.html

田中耕一さんのときにも、彼のキャラばかりおいかけるマスゴミが大量発生して、スウェーデン外務省から「彼を人間扱いして欲しい」と窘められていたが、10年経っても改善しなかったようだ。あの連中にとって「扱いやすいキャラ」と見られてしまったのだろう。


理研の広報支援体制が不充分だったという批判はあるだろう。それに、注目してもらうことは大事だし、これがきっかけで将来の研究者が出てくるかもしれないから広報も馬鹿にはできない。

科学技術政策の評価には、正しい専門的知識が必須であることはいうまでもないが、教育・人材育成・国際貢献という、見えにくい視点を決しておろそかにしてはならない。過度な効率主義・成果主義に傾いた評価が、我が国の将来に大きな禍根を残す結果に繋がりかねないことを強く懸念するものである。

理研科学者会議の野依理事長に対する具申書(理化学研究所の戦略的研究プロジェクトに関する行政刷新会議「事業仕分け」について) | 理化学研究所

というのを理研が訴えたのはほんの4年前。こういう政治パフォーマンスに対抗するのには、知名度や広報能力が必要だというのは事実。今回のようなチャンスは、確かにできるだけ活用したいところ。


ただ、発表翌日に研究者本人がこういう要望を出さなければいけないというのはやはり異常だとしか思えない。