Newton (ニュートン) 2014年 05月号 [雑誌]
- 出版社/メーカー: ニュートンプレス
- 発売日: 2014/03/26
- メディア: 雑誌
- この商品を含むブログ (3件) を見る
パラレル宇宙論 (pp.12-)
今月号の特集。宇宙が無数に存在するという位の話なら聞いたことがあるが、それを更に4つに分類して解説している。(テグマーク博士による分類) MITのマックス・テグマークの博士のインタビューも。
レベル1・パラレル宇宙とは、観測可能な領域外にある宇宙のこと。誕生以来一度も相互影響を及ぼし合っていないので、別々の宇宙とみなすことができる。宇宙の地平線内の領域をひとつの宇宙とみなすと、多数の宇宙が集まったのが宇宙全体となる。計算のよると、観測可能な領域とそっくり同じコピーが存在するのは、10の10の118乗メートルほど離れたところになる(計算上)。
レベル2・パラレル宇宙とは、インフレーションを起こしている空間のどこかで異なるビッグバンが起こり、そこから生まれてくる宇宙。物理定数や物理法則は我々の宇宙とは異なっていてもよい。そうなると、その全てで永久インレフーションが起きないとは考えられず、従ってインフレーションはどこかで起こり続けていて、レベル2・パラレル宇宙も無数に存在することになる。
レベル3・パラレル宇宙とは、一言で言えばエヴェレット多世界解釈によるもの。
レベル4・パラレル宇宙とは、「宇宙は基本的に数学的性質以外の性質をもつことが許されない」だそうだが、すみません、分かりません。数学的構造に対応する物理的存在があるはずで、数学的構造が複数あるのだから世界も複数ある、という理屈になる、のかなあ。
喫煙は心にも悪影響 (p.9)
バーミンガム大学のテーラー博士等の研究の紹介。
喫煙者が禁煙して6週間立ったときの精神状態を調べたところ、鬱や不安感が押さえられるという結果が得られたとのこと。抗うつ薬同等以上の効果がみられたらしい。
細かい数字は記事には書かれていないが、通説に反する興味深い報告。