k-takahashi's blog

個人雑記用

ニュートン 2014年5月号

冒頭に例のSTAP騒動の報告が1ページ。内容は http://www.newtonpress.co.jp/201405_STAP.html と同じ。

パラレル宇宙論 (pp.12-)

今月号の特集。宇宙が無数に存在するという位の話なら聞いたことがあるが、それを更に4つに分類して解説している。(テグマーク博士による分類) MITのマックス・テグマークの博士のインタビューも。


レベル1・パラレル宇宙とは、観測可能な領域外にある宇宙のこと。誕生以来一度も相互影響を及ぼし合っていないので、別々の宇宙とみなすことができる。宇宙の地平線内の領域をひとつの宇宙とみなすと、多数の宇宙が集まったのが宇宙全体となる。計算のよると、観測可能な領域とそっくり同じコピーが存在するのは、10の10の118乗メートルほど離れたところになる(計算上)。
レベル2・パラレル宇宙とは、インフレーションを起こしている空間のどこかで異なるビッグバンが起こり、そこから生まれてくる宇宙。物理定数や物理法則は我々の宇宙とは異なっていてもよい。そうなると、その全てで永久インレフーションが起きないとは考えられず、従ってインフレーションはどこかで起こり続けていて、レベル2・パラレル宇宙も無数に存在することになる。
レベル3・パラレル宇宙とは、一言で言えばエヴェレット多世界解釈によるもの。
レベル4・パラレル宇宙とは、「宇宙は基本的に数学的性質以外の性質をもつことが許されない」だそうだが、すみません、分かりません。数学的構造に対応する物理的存在があるはずで、数学的構造が複数あるのだから世界も複数ある、という理屈になる、のかなあ。


喫煙は心にも悪影響 (p.9)

バーミンガム大学テーラー博士等の研究の紹介。
喫煙者が禁煙して6週間立ったときの精神状態を調べたところ、鬱や不安感が押さえられるという結果が得られたとのこと。抗うつ薬同等以上の効果がみられたらしい。
細かい数字は記事には書かれていないが、通説に反する興味深い報告。

火星の写真(pp.46-)

MROが撮影した写真の紹介。空気があるので、砂丘とか竜巻とか色々な地形が生まれている。火星のイメージが変わる(広がる)写真。
キュリオシティやオポチュニティの走った跡も写っている。

サクラ(pp.88-)

いきなり吉野山の桜。繁殖力の弱いヤマザクラがこれだけ広がることは難しく、長年に亘り人が手を入れ続けた結果だそうだ。

平等院鳳凰堂(pp.100-)

綺麗な赤色になった鳳凰堂が公開されるが、その色合いをどうやって調べたのか、の解説記事。蛍光X線分析とX線回折法の話。
鳳凰堂、紅白梅図屏風、執金剛神像、などだけれど、だいぶ印象変わるね。