k-takahashi's blog

個人雑記用

高橋政代プロジェクトリーダー

今日、こんな記事が出ていて仰天。

高橋氏は「現在進行している患者さんの治療のための細胞準備はやめるわけにはいきませんが、まだ始まっていない患者さんの治療については中止も含めて検討いたします」とコメントした。
 理由として、STAP論文を発表した理研小保方晴子研究ユニットリーダーらが同センターに所属し、「万全を期すべき臨床のリスク管理としてこのような危険な状況では責任が持てない」としたうえで、「患者さんも現場もとても落ち着ける環境ではない」と説明。理研が小保方氏を検証実験へ参加させ処分を先送りしたことについても「理研の倫理観にもう耐えられない」と批判した。

iPS臨床「中止検討」 理研研究者、STAP問題で :日本経済新聞

新治療の臨床試験なんて、失敗や副作用などが起こる可能性を覚悟の上でやるもの。
もちろんできる限りの準備はするのだけれど、少なくとも、手続きは正しく進めなくてはならない。手続きを踏みにじったようなのが隣でのうのうとしているという状況では、そんな実験はやれない、というのは分かる。

それに、万が一問題が発生したときに、これ幸いとばかりに叩きに来る連中が山のように現れるだろうし、そういう科学なんかどうでもいい連中につきあいきれない、というのもあるだろう。それこそ高橋政代が一生を棒に振りかねない。リスクが高すぎるというわけだ。


けど、勿体ない話だなとは思った。


理研のページに掲載された公式発表では、

ネット上で「中止も含めて検討」と申し上げたのは、様々な状況を考えて新規の患者さんの組み入れには慎重にならざるを得ないというのが真意で、中止の方向で考えているということではありません。臨床研究そのものには何の問題もありませんし、一刻も早く治療法を作りたいという信念は変わっておりません。理研が一日も早く信頼を回復し、患者さんが安心して治療を受けられる環境が整うことを期待しています。

と抑えた表現になってはいるものの、ある程度本気で中止を考えているようにも見える。


なぜ、理研は、科学の手続きを素直に取り入れないのだろうか。