ジェイムズ・キャメロンが登場。なぜか工房の掃除をしているキャメロン。
「誰だか知ってる?」とアダムが尋ねると、「海溝に潜った人だろ」と答えるジェイミー。
さて、本題はタイタニックのラストシーン。
タイタニックが沈没したあと、ローズとジャックは小さな板きれに捕まっていたが、板切れには二人を浮かべる浮力がなく、ジャックは板を離し沈んでいく。
しかし、板に二人乗れたという意見が絶えない。これの検証。
まず模型で確認してみるが、映画の描写(2人は乗れない)が正しそうだという結論。それを踏めて実物大の実験。
まず設定の確認。沈没から救出まで63分。二人が63分後に生きていることは可能かという問題になる。
体温の下がり具合を調べるためサーマルダミーを作成。水中にいると50分後に体温が下がりすぎて体の自由が効かなくなる。つまり溺死する。
板の上に乗っていても体温低下のスピードは変わらないが、溺死はしない。つまり、板の上に二人乗れれば二人とも助かるということになる。
いよいよ実物で実験。アダムとジェイミーの二人が板を使って二人が安定して乗っていられるか試す。
当初は二人が同時に乗ることは無理だったが、機転を利かせたジェイミーが救命胴着を板の下に固定するというアイディアを出す。すると二人が乗っても安定し、63分耐えた。
つまり、二人が助かることは不可能ではなかったということになる。ただ、遭難直後の状態でこれを思いつくのはかなり無理があり、映画のシーンはあれでしょうがないんだろう。
アシスタントチームは、ロケット付きのサーフボードの伝説。
ロケット付きのサーフボードを作り、波のない静かな湖で時速30キロで30秒間波乗りしたという話がある本当だろうか?
過去の類似実験では、発射時の安定性確保が重要だったので、今回もそこに気を配りながら実験を行う。
一度目は、発射直後に宙返りで失敗。
二度目はバスターを寝かせてみる。安定はしたが、すぐに減速してしまう。これも失敗。
ここでどのくらいの加速度なら波乗りができるのかを、トリーを実験台にして調べることになる。
「トリーが防具をつけるときはたいてい酷いことになる」とキャリー。
結果、ボードの加速度が0.8Gならなんとか乗っていられるという結論つまり、0.8Gを30秒間維持する仕組みが必要ということになる。
複数のロケットを時間差で点火する仕組みを作成、これで実験してみると、確かに30キロで30秒は滑走する。加速も0.8Gに収まる。
最後はトリーが自ら乗ってみる実験。本当にやるんだとちょっとビックリ。
結果、ロケットサーファーは数秒間は波乗りすることができた。すぐ転倒しちゃったけど、すくなくとも動き出すことはできたから、ロケットサーフィンは不可能ということではない。
但し、検証自体はBusted。条件が変わりすぎたということ。