ゲーム趣味の周辺といった感じで、第二次大戦前夜みたいな本やドキュメンタリーを幾つか見たことがある。どこかで大戦は防げなかったのかと思いながら読むわけだが、ベルリンオリンピックが成功裏に開催されたとか、チェコ併合がそのまま認められたりというのは、なかなかすぐには得心できない事件だった。
同じ事は日本についても言えるのだけれど、所詮欧米にとっては極東のイエローモンキーが騒いでいるだけで、どうでもいいと思っていたのだろう、というのが私の理解。これなら分からなくはなかった。今だって、とくに欧州のアジア地域への配慮なんて微々たるものだし。
だが、幸か不幸か、ベルリン・オリンピックについては北京五輪で、チェコ併合についてはクリミア侵略で、「ああ、なるほどこういう空気で流れていったのか」というのを納得するはめになってしまった。
