k-takahashi's blog

個人雑記用

大学教授がガンになってわかったこと

大学教授がガンになってわかったこと

大学教授がガンになってわかったこと

大腸癌、膵臓癌と2回の治療を体験した著者の手記。
大学教授と言っても国語学者なので、科学的な部分はまあそこそこ(あまり厳密ではない)。それよりは、医者や看護師とどうつきあうかの悩み、副作用の辛さ、決心をする前の逡巡、そういったところの生々しさやそれらにどう向きあったかという辺りが読みどころ。
心構えという点で、病気になる前に読んでおく一冊だろう。(当事者になってしまうと、怖さが先に立ってしまうような気がする)


個室はトイレを独占できることの重要性は、言われてみればその通り。たしかに自分が腹を壊したときもトイレを独占してしまうことになるが、それを他の患者さんを気にしながらというのは確かにしんどいだろう。


病院の先生に論文指導するシーンは愉快。まあ、大学の先生だから学生に指導するのと同じノリで、やってしまったのだろう。ほほえましいシーン。