k-takahashi's blog

個人雑記用

ナイトランド・クォータリー 27

 

コロナ禍の制約で実世界でも行動制限が色々かかっているけれど、もう少し強い意味での切り分けということで「蟄居/幽閉/籠城」というテーマにしたのかな。

 

「最期の呪縛~もしくは混沌との戯れ」(マイクル・ムアコック)は、1962年頃に書かれたもの。一旦お蔵入りとなったものが78年に雑誌掲載された。混沌の描写が面白い。

 

洞窟ものが2つあって、「完璧な嘘」(デボラ・ビアンコッティ)と「生きてるだけで丸損さ」(カーロン・ウォーレン)。洞窟に閉じ込められる、というのではなくその一回り外で「閉じ込められて(拘束されて)」しまった人の話。面白いとは思うけれど、NLQに載せるのってこういうのなのか?とは感じた。

そういう意味で、今号は小説よりも解説・エッセイ系の記事の方に力が入っていたのかなと思う。