k-takahashi's blog

個人雑記用

オネアミスの翼展

1987年、当時新進のスタジオ・ガイナックスが手がけたSFアニメ映画「王立宇宙軍 オネアミスの翼」が公開された。本展ではその制作に至る過程に着目し、完成に至るまでの膨大な素材資料等を中心に、本作品独自の手法による作劇の秘密を明らかにします。

http://www.yumebi.com/exb.html


アニメのというよりは、設定資料の展示会。映像として流れているのは、最初に作られたパイロット版と映画だけで、それぞれがそのまま上映されている。(あと山賀監督のインタビューもある)
オネアミス』と言えば一にも二にも打ち上げシーンで、実際山賀監督も「人が宇宙に行くだけの単純な話」と言っている。だから、展示会でも打ち上げシーンを解説含めて上映しても良かったようなものだが、そういうのはなかった。(本編をまるごと上映しているので、2時間に1回打ち上げのシーンがあるといえばある) シロツグが最初に乗るプロペラ機の飛行シーン、暗殺者に襲われるシーン、リイクニのおっぱいとか、アニメーション(動き)の映像展示は全然なく、あえて資料側に振った展示としたのだろう。


なのであとはひたすら設定資料の山、山、山。山賀監督の創作メモもコピーが見られるように置いてある。音楽、背景、世界観、各種メカ、キャラクター、その他諸々。最終決定以前のものもあり、シロツグやリイクニの顔のイメージは結構違ったりするし、メカなんかも何段階かあるし、セロテープとコピーで作った資料もあり、よく残したなあと感心した。

  


見学者には意外と若い人が多く、資料を一生懸命撮影していたのは創作系の学生さんなのかな。
パンフレットが売り切れというのが残念。もっと早く行けば手に入ったのかも。