k-takahashi's blog

個人雑記用

軍事研究12月号

 冒頭に野木恵一氏の北朝鮮核実験解説記事が載っている。
 そもそも何が行われたのか(多分、実際に核実験だろう)、核実験だとしたらその規模はどのくらいか、それはどうやって測定するのか、などを分かり易く説明している。結局は、フィズル(不完全爆発)だろうというのが氏の結論である。
 どうフィズルしたのか(小型化を狙いすぎてミスったのか、核物質の品質が不充分だったのか、によって異なる)で北の核開発の目標や技術習熟度が分かることになるが、さすがにそんな情報は公開されていない。
 しかし、イギリスが偵察機VC-10)を送って嘉手納を拠点に観測をしていたとは知らなかった。


 あとは自衛隊の19年度業務計画の解説記事など。


 斎木伸生氏のモンゴルレポートも面白かった。中国・ソ連という性悪国家に挟まれた苦労が忍ばれる現代史(かのチンギス・ハーンも取り上げることすら許されなかった時期が長かったとか)も簡潔に説明されている。
 ノモンハン事件が「ハルハ河戦争」と記述されていることに斎木氏は興味を寄せているが、ま、オーストラリアに行けば珊瑚海海戦が大々的に取り上げられているわけだし、この辺はその国自体への影響ということなのだろう。