k-takahashi's blog

個人雑記用

SFマガジン 2月号

 山本弘の「SFにおける人間とロボットの愛の歴史」が面白かった。19世紀に書かれた小説「未来のイヴ」が「現実の女性に幻滅した男達がロボットを選ぶ」とか「戦う女性アンドロイド」とかを扱っているところから始まって、愉快な話題がたくさん。SF論やら用語論やらはあまり同意できない部分が多いし、ロボット論としてもまあよくある話なのだが、とにかく蘊蓄は楽しい。


 藤田雅矢の「口紅桜」は、植物描写のディテールが効果的。オチの部分を変更すると、クトゥルフネタとかにできるかな。


 バクスターの「避難所」は、単体ではそれほどとは思わないが、長編シリーズの方を読んでみたいと思わせるという点では、「良い短編」なのかな。


 連載は、どれも、適宜展開中、という感じ。