k-takahashi's blog

個人雑記用

シネマ天文楽入門

 天文教育普及研究会の会誌「天文教育」に2001〜2005年にかけて掲載された連載を再編集してまとめたもの。
 会誌の一連載だと思うとこんなものか、という感じ。映画ネタと紹介する天文ネタがうまくかみ合っていない記事が多いように思う。映画の話抜きで、天文ネタをSF展開した方が面白くなるような気がする。


 141ページにあった「銀河系のハビタブルゾーン」というトピックは面白かった。銀河系形成からの時間を縦軸に、銀河系中心からの距離を横軸にとると、おにぎりのような形の部分が生命誕生可能性の高い部分になるのだそうだ。時間がたちすぎると重元素が多くなりすぎる、中心に近すぎると超新星爆発の影響を受けすぎる、遠すぎたり時間が短すぎたりすると重元素が不足する。(この記事 http://www.sciencemag.org/cgi/content/abstract/303/5654/59 らしいが、有料だった。)