- 作者: 瀬名秀明
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2006/06/21
- メディア: 単行本
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メンツェルとモノーを読んでいるときに、「なぜ悪役(悪人とはちょっと違う)がこんなに急いでいるのだろうか?」と感じた。前作の「デカルトの密室」だけならエキセントリックな人物だから、で済んだのだが3本続いたせいか、かなり気になった。
そして、第九、決闘と読み進めると、「なぜ瀬名秀明はこんなに急いでいるのだろうか?」というのが気になった。
テーマは引き続き、科学と心と物語。ただ、ロジック展開よりなにより「何をそんなに急いている?」のが気になってしまったため、中身はきちんと読めた気がしない。しばらくした再読する気になったら読み返してみたい。
もう一つ腑に落ちないのが帯の惹句の「畢生の恋愛科学小説」。恋愛の要素が無いとは言わないけれど。