- 出版社/メーカー: 国際通信社
- 発売日: 2007/10/01
- メディア: 単行本
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さて、特集は地図。笑ったのが「マイト&マジック ウソのない地図」。
地図のあちこちには中世風の飾りが施してあります。砂漠に凄いサソリの絵が描いてあったり、離れ小島に竜の絵が描いてあったりするのです。ほとんどのユーザーが「まあ中世風の飾りであろう」と思います。
ところが、砂漠に行ってみると遠近感のくるったような凄いサソリがいます。もちろん、右下の小島に行ってみると竜がいます。(p.11)
あと、特集には書かれていないものの、ジオメトリカルには間違った地図というのがシナリオに出てきたことがあります。今いる町の北東に村Aが、北西に村Bが、北には森があります。で、うっかり村Aから村Bへ向かって森を抜けようとするとエライ目に遭うという塩梅。要するに、道なりに行けば確かにそれらの村にたどり着けるものの、距離とか方向とかが滅茶苦茶なわけです。もっとも、これは測量術が発達するまではむしろ当たり前だったわけなんですけどね。(で、マスター用には正しい地図がある。これで見ると全然違うわけ)
「演劇屋はTRPGの夢を見るか」という記事があり、アマチュア演劇市場の不健全さのところも乾いた笑いを誘う面白さなのだが、それはそれ。
アポロ13号ネタで「PL=PCなライブRPG」というアイディアが紹介されている。なにか非常に珍しいものであるかのように書いているのだが、研修や教育目的で行われるロールプレイの大半はこのタイプなんじゃないだろうか。先日も社内教育で、グループ内でセクハラ問題が発生したケースというのがあった。上司役、女性役、などが割り振られ、各自が設定を読みロールプレイをしてみる。その後で経過を発表し合い考えるというようなもの。別に珍しい手法ではないと思うのだが。
「金太郎システムのススメ」は、マスターのカクゴを語った一文。プレイヤーの脱線が度を超したときに本筋に戻すためのアドバイスを「浦島太郎」「一寸法師」「金太郎」というキーワードでまとめたもの。いよいよという時のカクゴをしておくことで、脱線を楽しむ余裕を持とういうことなのだが、興味のある方は本文までどうぞ。ある程度プレイ経験のあるGMは、多少なりともこういうカクゴはしているものだが、それを「金太郎システム」と名付けて、専門誌の記事にしたことに意味がある。これからは、コンベンションでいよいよとなったら金太郎システムを発動し、堂々と「金太郎システムを発動した」と言えばよいのだ。