k-takahashi's blog

個人雑記用

ゲームジャーナル26号

 付録ゲームは秀吉テーマが2つ。山崎の戦い賤ヶ岳の戦い。基本はエリア・インパルスシステムで、カードを使って行動を起こす。また、カードに書かれた内容を利用して回復・突撃・待ち伏せといった戦術を使用することができる。カードの枚数は指定されている(戦術状況による修正あり)が、どのカードを選ぶかはターン毎に各プレイヤーが行える。攻撃型の組み合わせ、防御型の組み合わせがあるので、相手の出方を読んでカードを選択する必要がある。
 ルール量も少なく展開もスムーズそうですが、ソロプレイは辛いタイプです。


 記事で面白かったのが柿崎唯氏の「日本戦国時代における戦闘の変遷」。鳥取城攻防戦で、鳥取方が兵糧米を売り払ってしまい、秀吉の兵糧攻めに屈したことは知られた話だが、なぜこんなことをしてしまったのかの話。
 柿崎氏の説では、鳥取方が米を売ったのは、今米を売っても秋になれば再び収穫でき、そして夏に攻城戦を行うのは兵站的に不可能と判断したからではないかとのことである。ところが秀吉は夏に攻めてきた。彼にはそれが可能だった。この時点で勝負あり。
兵站システムを戦術的に活用した秀吉は、他の大名よりも圧倒的に有利だったというわけだ。