- 出版社/メーカー: ジャパンミリタリーレビュー
- 発売日: 2008/05/10
- メディア: 雑誌
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あきれたのが中国NORINCO社の兵器密輸事件の話。かつて日本の裏社会で流通していた中国製トカレフには銃器の刻印がなかったのだが、それは最初から密輸を前提に製造されていたからとのこと。では、中国政府はこの行為をどう見ているのかというと「政府の知るところではない」と言っているとか。中国で政府の黙認なしに何かができるわけないというのに、これでごまかしてしまっている。なんつうか。
阿部拓磨氏の「民間軍事会社の世界展開(前)」は、最新動向の紹介。同記事ではPSCという単語を使っているが、これも最近の動向の反映らしい。(Private Security Company:民間保安会社) 役務/コンサル/支援というP・W・シンガー氏の3分類に加えて、リスク・コンサルタント、交渉・仲介、危険物処理専門会社、装備品開発・自社ブランド兵器開発、という4業態を紹介している。「地雷を売るより、地雷を撤去する仕事の方が儲かる」という視点は、なかなか面白い。