k-takahashi's blog

個人雑記用

ニュートン2008年9月号

 特集はオリンピック合わせの北京。企画を立てたときには、編集部も毒餃子とかチベット弾圧とかは予想してなかっただろうな。


 オリンピック合わせの記事は他に2つ。エネルギー供給に焦点をあてた世界記録分析の記事とレーザーレーサー
 人間の筋肉へのエネルギー供給は、1)クレアチンリン酸とADPからATPを作る反応と、2)グリコーゲンを酵素無しで分解してATPを作る反応と、3)グリコーゲン・脂肪を酵素を使って分解してATPを得る方法の3つがある。1は8秒しか持たないと言われており、これが100メートル走の記録(9.72秒)と非常に微妙な関係にある。マラソンのためのエネルギーを計算すると、体内に貯蔵されているグリコーゲンが1800キロカロリーで、マラソンを走るために必要なエネルギーが約2500キロカロリー。つまり、グリコーゲンだけでは不足で、どうにかして脂肪を用いないといけない。このコンディション作りに失敗すると、30キロ過ぎ、つまりグリコーゲンを使い切ったところで失速してしまうことになるのだそうだ。
 レーザーレーサー関係記事では、防衛大の伊藤真一郎博士の実験が紹介されている。けのびの距離を比較したところ、通常の水着で14.1メートル、レーザーレーサーで15.5メートルとかなりはっきり違いが出たそうだ。


 火星探査機フェニックスの紹介は、写真中心の紹介。6月いっぱいくらいまでの情報が中心で、リコネサンスが撮影した降下中のフェニックスの写真とかちょっと面白い。本格的な記事は後日あらためて載るのでしょう。