k-takahashi's blog

個人雑記用

プランサンセット vol.4

 サンセットゲームズ社発行の公式サポート誌「プランサンセット」の4号。
編集後記に「見てわかるゲーム雑誌を目指します」とあるが、確かに図や写真が多くて分かりやすい。コマンドとか、GJとかもこのくらいの図面比率になってくれると助かる。時々、盤面状況が分からなくなる記事があるので。

 それでも、Korean Warのレポートを読んでいて思ったのだが、カラーだったらもっと見やすいのに、と。無茶な要求なのは百も二百も承知だけれど、表紙がKorean Warの一場面でこれのみカラー。やはり分かりやすさが一段上なんですよ。パスグロの作戦研究記事も、同じく。ソロモン夜襲戦の記事でそれが気にならないのは、ゲームマップやユニットが直接使われていないから。つまり、実際のゲームでは色まで配慮してデザインがされているのに、それを白黒化すると必要な情報が落ちてしまうということなのだろう。
 これは、色弱者にとって不親切なデザインである、ということも意味するのだが、さすがに今のウォーゲーム界にそれを求めるのは無茶。ただ、あまりやりこんでいないゲームのマップ・ユニットを白黒化されてしまうと、非常にとっつきが悪くなるとは思う。(私個人について言っても、Korean Warは遊んだことがあるが、パスグロはやったことがない。そしてパスグロの記事の方がとっつきにくい)


 冒頭の小角社長のインタビューは社の運営方針や長期ビジョンが伺えて面白い。冷めているが楽観的というところかな。「サンセットゲームズは、もうジップロック入りのゲームは作らないと思います」というのが判断として興味深い。ま、確かに買う人は買うからいいのか。

 デザインについて「地図版の作り方やユニットのレーティングの決め方、リサーチの方法を具体的に示した方がよっぽど役に立つんじゃないでしょうか」と語っている。私はコンセプトの議論は必要(そこから解が出ることはないにしても。)だと思うが、そういう徹底的に具体的な話も面白そう。デザイナーズノートとして時々雑誌に載るが、コマンドあたりの連載にしてもいいかも。