k-takahashi's blog

個人雑記用

ニュートン2009年1月号

Newton (ニュートン) 2009年 01月号 [雑誌]

Newton (ニュートン) 2009年 01月号 [雑誌]

 南部先生、小林先生、益川先生、下村先生のインタビュー記事と、ノーベル賞受賞業績の簡単な紹介記事が載っています。「カイラル対称性が破れ、それにより質量がゼロでなくなる」というのは、やはり、分かったような分からないような。


 特集は「波動」。普通に説明しているのですが、一点「ああそうか」と思ったのが、回折の話。波長が隙間よりも短ければ回折は起こらず、波長が長い場合は回折が起こる。これは知識として知っていたのだが、

携帯電話の電波の波長は15〜40センチメートルで、音波の波長領域と重なっている。波長が同じ程度の音波と携帯電波の電波は、縦波と横波の差はあっても、空間の伝わり方は似ている。音波が回り込める場所なら、携帯電話の電波も入っていけるわけだ。(p.58)

というのは、「そうか、そう説明すればいいのか」と腑に落ちた。携帯電話の800MHzだと波長は40センチ弱、2GHzだと約15センチ。音波だと1000~2000Hzくらいに相当するわけか。


 トピックとして面白かったのは、「ウィルスに寄生して増えるウィルス」の話。アメーバに寄生して増える「ママウイルス」というのがあるのだが、その中に「スプートニク」という別のウイルスが発見されたのだそうだ。このスプートニクは単独で増えることができないとのこと。
 さらに、このスプートニクが、遺伝子交換に関与している可能性もあるとか。なんか、複雑ですね。