「パンデミック」のデザイナー Matt Leacock がGoogle社で開催されたセミナーで行った講演。約50分のビデオです。全部聞き取れたわけではないのですが、幾つか話題をメモしておきます。
- 最初のプロトタイプの時点で基本的な要素は全部入っていた。
この写真が元の地図で、周囲に細かく書かれているのがルールだそうです。
- 作成には4年。地図だけでも10数回書き直している。
- 病原体コマの4色には最初は赤と緑が含まれていた。ところが、プレイテスト中に赤緑色盲についての指摘を受け、色を変えたとのこと。さらに、色無しでも分かるようにシンボルを書き加えた。
- "You can't have a great game, if people can't play it" (14:07辺り)
- "As simple as possible, but no simpler" (17:50 辺り)
- 当初は1つのデッキでデザインしていたが、分かりやすさのために2デッキにした。縦向きと横向きでプレイヤー側とシステム側を区別。カードの種類を増やすとコストが上がるが。
- コスターの理論 "Fun = Learning"を紹介
- チクセントミハイとサレン&ジマーマンのフロー理論を紹介*1
- 難易度調整機能を最初から組み込んだ
- ファンが地図を自作することは、最初から想定していた
- ゲームデザインとソフト開発について
- iterationが大事
- Fun、Flow という視点
- プレイヤー(ユーザ)の振る舞いを watch せよ
- Co-operative game と Co-operation は似ている
- Long-tail にある良質なゲームをメジャーにする(きちんと宣伝して、誰でも手の届くところに置く)には、という問題の解決方法は分からない
- 協力ゲームにおける「独裁者」問題は、解決できていない
- "Outbreak"というタイトルは、開発中のタイトルだった(現物を見せてくれています。34:10 辺り)
*1:"Rules of Play"の翻訳はどうなっているんだ?