- 作者: 伊藤計劃
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2008/12
- メディア: 単行本
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冒頭はこんな感じ
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まったく偶然なんだけれど、一昨日同僚とARのパーソナライズとそれを使った協働作業についての話をしていた*1。そして、それが理由だと思うが、第1章の途中まで読んだところで本書の結末に思い至ってしまい、そしてそれはほぼ当たりだった。それでも、面白く読めるのだから、思索作品としてもSFとしても一級だと思う。
まだ、ネタバレをするには早いだろうからネタバレは無し。で、そうするとほとんど感想も書けないな、この本。
携帯小説が進歩していき、3〜10年くらいたつとこういうテーマの作品も出てくるかな、とちょっと思った。そのとき、著者も読者も(携帯小説をジャンル名でなく作品名として捉えると、著者と読者は区別されない)上述のetml表記を自然に読み書きするのだろうか。いや、携帯小説がそっちに行くと決めつけることはできないけど。
あとは、本書に対する瀬名秀明氏のコメントが読んでみたい、とも。
*1:本書を読んだ人なら、私と同僚が何を話していたか見当が付くと思う