k-takahashi's blog

個人雑記用

Google Wave

 
ここに先日行われた説明会のプレゼンが公開されています。(1時間20分ほどあります)。


 内容については、日本語でも記事が出ているのでそちらに任せるとして、大ざっぱに丸めて言えば、新型コミュニケーションシステム。さくさく動くスピード感が凄い。iPhone発表の時のデモも、やたらにスムーズに動いているのに感心したけれど、今回もさくさく動いている。
 基本的にブラウザで動いていて、なんとAndoroid携帯やiPhoneでも動く。twitterのような既存のコミュニケーションシステムとも簡単に結合できる。


 ゲーマーとしては、「これが開発環境ごと普及したら、VASSALが要らなくなるな」と感じた。デモ中にもチェスが出てくるのだが、コマを動かす部分を実装すれば、プレイバックやログ取り、コメントの編集などが簡単にできてしまうそうだ。
更に、詳細まで分からないので推測になるが、ボットをコミュニケーションの場に追加することでスペルチェックができるというデモがあった。それができるというなら、運用を見落としがちなルールについてのみチェックするようなボットを作ってゲームの場に後から「追加」するということもできるかもしれない。


 複数のGoogleWaveサーバを立てておき、そのサーバ同士で通信を行いながらコミュニケーションすることも可能。(「フェデレーション:連邦」と名付けられている) 1:08〜1:09辺りにそのデモがあって、3つめのサーバに接続されている画面がテキストベースブラウザ。受けてました。


 そもそもこのプロジェクトは "What might e-mail look like if it were invented today?"(電子メールが新たに発明されるとしたら、それはどんなものになるだろうか?)という問いから始まったそうだ。(ビデオでは5分50秒辺り)
今や、SMSがある、wikiがある、ブログがある、Twitterがある。その上で電子メールを作るとしたら、という問いであり、その答えの一つがこのGoogleWaveなのだそうだ。

 一方、日本ではこんな感じらしい。

筆者は最近IMがプロジェクト・ワークにとても有用だと気がついた

Google Voiceはいらない | 日経 xTECH(クロステック)

もちろん、ツールは使い方次第だし、ワークフローにいかに上手く組み込むかの工夫で大きな差が出るものだし、GoogleVoiceが要るのか要らないのかと言えば、まあ日本の環境ではあまり要らないだろう。
とは言え、一方は「最近」IMが有用だと気がついたレベル、他方は「IMの入力中の待ち時間が意外と長い」というところまで調べた上でコミュニケーションツールとはどうあるべきか考え直すレベル。根っこの部分における、この問題意識の深さの差を埋めるのは大変そうだ。