k-takahashi's blog

個人雑記用

コマンド 92号

 付録ゲームは話題の「レッド・ドラゴンライジング」。共産中国による東進をテーマにした架空戦。本州〜沖縄〜台湾〜フィリピン、のラインがいかに邪魔ものであるか、韓国やベトナムがいかに危うい場所にあるか、などがマップをみるだけで一目瞭然だったりする。ちなみに、グアムも九州も、台湾からは2エリア離れており、1エリアの距離にあるのは沖縄だけ。(関東地方に至っては、地図に入ってもいない) 南沙諸島も特別地域扱いされているのが分かる。

(国際通信社のページより引用したもの、上下を逆さにするため一旦フォトライフにコピーしました。)

 テーマがテーマだし、シミュレーションゲームという方法論上、現実がちらついてしまうのは事実なのだが、ゲームである以上は勝利条件上のバランスなどは取られている。一方、ランダムイベントや外交努力判定などの影響が大きいのが現代戦らしいところ。できれば、こういうイベントはゲームの中だけにしておきたい。
 まじめにイベント関連とか可能性とかを研究して勝ちに行こうとするとかなり大変なゲームかもしれない。


 大木毅氏の記事は、87号に掲載されていたカレル評への反応に対する追加解説。一言で言えば「坂の上の雲三国志演義)は歴史書じゃなくて小説だろ」ということ。歴史書として扱うためには一定の手続きに従って書かれなくてはならず、カレルの著作はそうではないということを丁寧に解説している。納得。