k-takahashi's blog

個人雑記用

B-29

Khyber Pass Games 社の2008年に発表した、ソロプレイ用ゲーム。B-29を駆って、日本本土(初期ミッションには硫黄島をターゲットにすることもある)を爆撃するという、国士様に見つかったら怒られるようなテーマ。(同社はすでに活動を停止しており、ゲームはLegion Wargamesという別会社に譲渡されている。)

 
チャートからミッションを決めて、機体の状態を決めて、離陸して、飛行して、迎撃を受けて、爆撃して、帰還する。これを繰り返すというもの。個々のステップ毎にチャートが付いているので、ダイス目によって色々なことが発生するようになっている。
何事もなく爆撃して帰ってくることもあれば、機械の故障で引き返すこともある。桜花の攻撃を受けて不時着することもあるというな具合。



これは機体の乗員の配置を示す表。ミッション状況によっては空席があったりすることもある。迎撃を受けて乗員が負傷すると、他のポジションの乗員が一部ミッションを引き継ぐこともある。



これは、日本軍の迎撃機が左上方から攻撃してきている状態。防空射撃を受けて、-1修正のマーカーが2つ乗っている。


色々な状態が発生するディテールを楽しむというゲームなのはいいのだが、やってみるとチャートを引っかき回したり、修正値一覧表をチェックしたりということが多く、やはり煩わしい。この辺、デザインの仕方がやはり古いという印象は否めない。
カードを併用して状況をそこにまとめるとか、マーカーに状態を書くのではなくマップ上にチャートを描いてそこにマーカーを載せるとか、色々ディベロップの工夫でもっと遊びやすくできると思う。


やっていて手順書が欲しいなと思ったら、メーカーサイトに手順書が載ってました。(http://www.khybergames.com/id9.html)。ただ、これももう少し使いやすくできないかな、と。
あと、国際通信社の和訳付きを買ったのですが、正直和訳ルールのできもあまりよくなくて、英文ルールを併用して遊んでました。


色々文句はありますが、実際動かしてみて色々なことが起こるのを見るのは楽しいです。米国にはこのゲームのファンサークルもあるそうです。きちんと手順書を作り上げてしまえば、短時間で楽しめそうなゲームですから、そういう風に手を入れて遊んでいるんだろうな。