- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2011/08/25
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もう一つの特集は「ミリタリーSF」。ジャック・キャンベルの『亀裂』は、ミリタリー風味を弱めるとスタートレックのエピソードにでもなりそうな設定の短編。軍人のヒロイズムはあるけれど、多分著者で選んだのだろうな。
加えて、堺三保氏のよるミリタリーSF略史。1)主人公が軍人、2)戦争が舞台設定であると同時に物語のテーマ、3)戦闘の詳細な描写があり、戦術や戦略に関する専門的かつ技術的な言及がある、4)舞台は未来かつ地球外。というのが特徴であると位置づけている。
飛浩隆の『零號琴』はついに最終回。この展開は予想していなかったが、予想していなかった割にはすんなり読めたのは、少なくとも私にとっては充分な説得力を持つ世界だったということなんだろう。
しかし、この連載が終わると毎月SFマガジンを「とりあえず買う」という動機が無くなってしまうなあ。
金子隆一氏のコラムでは、『星を継ぐもの』のコミカライズを非常に強く懸念していた。そこまで言わなくてもいいんじゃないか、と思うくらい。