k-takahashi's blog

個人雑記用

ニュートン 2012年1月号

Newton (ニュートン) 2012年 01月号 [雑誌]

Newton (ニュートン) 2012年 01月号 [雑誌]

特集は電力と新エネルギー。読者モニターを使って分かりやすさを狙ったようだ。中身は普通、というか、ニュートンの記事にしては入門側に寄っている。もうちょっと、最新技術開発動向を突っ込んで解説してくれると嬉しかったが、題材的に普段読んでいない層が読むことを想定したのかも。(「安全神話の崩壊」という言葉が何度も出てきたのもちょっと違和感。科学雑誌なんだからきちんと裏付けとってから書いて欲しい。)


ALMA始動の記事(pp.10-11)と、紫外線観測衛星GALEXの記事(pp.70-79)が出ている。これから成果が期待される新型望遠鏡ALMAと、望遠鏡の性能があがるとどんなことが分かるかを示すGALEXの成果写真と、というのはよい組み合わせ。


「氷のつくる不思議な世界」は、御神渡り、氷紋、樹氷ダイヤモンドダスト、霜柱、フロストフラワー、氷柱、氷筍、氷の洞窟、という写真が並んでいる記事。最後の氷の洞窟は、青いうねりのある壁が神秘的。


短信の「生命の材料は海底地下でつくられた?」、東北大学掛川武教授らの研究成果を伝える記事。アミノ酸を加熱圧縮するとアミノ酸が繋がったという実験で、海底に堆積したアミノ酸がタンパク質になったという説を補強するもの。
現在主流のRNAワールド仮説に対抗する説でもある。より複雑な分子が作れるかどうか、今後も研究を続けるそうだ。