本日も一般参加。評論系というか雑多系が三日目。「インフラエンジニア双六」は私が行った次点ではすでに完売でした。
まだ読み終わっていない本が3冊あるけれど、例によって戦利品から幾つか。
見上げてごらん
今年のHAL-CONで出されたソウヤーの未訳短編集。短編3作と内田昌之氏による翻訳事情コラムが掲載されている。
短編の方は「良い話」。「巨人の肩に乗って」の最後の台詞がいいなあ。
翻訳事情の方は、ネアンデルタール三部作を出したのが結果として裏目に出た、みたいなことが書かれていた。
ロトさんの本
評論家氷川竜介氏の本が2冊。「時代の大波」と「アニメビジネス48年の軌跡」。
「アニメビジネス」の方は、アニメ年表だけ見ていても分からない周辺からの影響の解説が面白かった。
「大波」の方は、今氷川氏が思っていることを色々とまとめた本。40ページほどの本だけどそれこそ普通の本一冊にできそうなくらい色々なネタが詰め込まれていた。「テレビの持つ同時性の可能性」とかは面白いが、今を重視しすぎることの懸念も書かれていたり。
ロケット
ロケット紀行の12号、宇宙関連巡礼の旅10号。定番ですが、「液酸/液水」の金木犀さん、今回は大変だった模様。
Colorful Pieces of Games 3 〜ドラクエとFFとToHeart
1970年代後半から1990年代にかけての、アドベンチャーゲームとCRPGの発展史について。貴重な資料。
折角なので幾つか気になった点を。
- Wiz1の日本への紹介。ログインの創刊が1982年だから、紹介もその頃始まったような印象があるけれど、アップル系の雑誌とかではもうちょっと前から伝えられていたと思う。
- AloneInTheDarkは、PC98にも移植されていた。当時の98ユーザもAloneInTheDarkは遊べていたから、そこまでマニアックなゲームというわけではなかったはず。
- 堀井さんの意図の部分は、本人に確認できないかなあ、と思った。もっとも、本人すら憶えていない可能性が高い(自分自身で上書きしてしまっている可能性も)けど。(少なくとも、『虹色ディップスイッチ』には、「プレイする子供が、確実にすぐにレベルをあげられるように、という配慮から」といったことが書いてある。私は、当時の堀井さんが考えていたのは、「レベル上げの楽しさを確実に伝えたい」というシステム紹介の意図だったと思っている。)
(追記 2012/01/01 引用部を翌日の日記に記載しました。)
「天外」の話はご自身の話だから外したのだろうけれど、あれも影響大きいと思う。
あと、今回の岩崎さんの話の流れからはずれるけれど、米国製FPSの映画的演出とかは今世紀に入ってからの流れだけれど重要なんだろうなあ、とも。